第4話は猫屋敷まゆが可愛い回。メエメエが可愛い回。そしてたぬきも可愛い回。
もちろん可愛いだけではなく、まゆの微妙な心情をうまく表現した素晴らしい回でした。
以下、各シーンごとに感想を書いて行きますが、気づけばなかなかなボリュームに。今回の4話だけではないですが、わんぷりは1話からここまでよく練られた良い回が多く、ついついたくさん語りたくなってしまいますね。
- アバンから可愛いまゆ
- メエメエのお勉強パート
- プリティホリックでの楽しい時間
- まゆの葛藤
- ガルガルの浄化
- ニコガーデンへ帰るタヌキ(伏線回収)
- ダメ押しのメエメエ
- いろはからのプレゼント
- 終始見守るゆき
- まとめ
- その他
アバンから可愛いまゆ
まずはアバンからまゆがゆきと戯れるシーンが続きます。か、かわいい。。。
まゆを起こすゆき。ゆきもまゆのことが好きなのだとわかっていいですね。
不安がっているところをゆきが慰めてくれて感動するまゆ。
そして猫吸い。
まゆが外では出せない素の性格がよくわかるのと同時に、そういった姿をゆきの前でだけは出せるというのが印象づけられます。
また、アバンでは同時に母が新しくオープンする店に客が集まるのか、まゆが不安がる場面も描かれます。
(自分のことだけではなく)親のことでも不安になってしまうくらい心配性のまゆ。これは今後の転校や、もしかしたらプリキュアになるときにも重要な要素となる可能性が高そうですね。
メエメエのお勉強パート
さて、Aパートに入り、まずはメエメエに呼び出されるいろはたち。お勉強の時間です。
- キラリンアニマルを集めることでニコガーデンが修復される
- キラリンアニマルは全部で9匹いる
- 全部集めるとニコ様が帰ってくるかも…?
今後はガルガル化した動物たちを浄化しつつ、たまに出現するキラリンアニマルを集めるというのが当分の目的となりそうです。
ニコガーデンが少し直って嬉しそうなクマさんたち。
しかしなぜかちょっと悲しげなタヌキさんたち。後でわかりますがまさかここが伏線だとは…。そう、今回はタヌキ回なのです。
そして相変わらず話を聞かないいろはとこむぎに、メエメエにとても優しい悟。
もう付き合っちゃえばいいんじゃないかな(適当)
という心の声をわかったかのように、携帯を渡すメエメエ。
彼女か(笑)
こうして自然な流れでさりげなくツールの登場を入れるのは上手いポイントですね。
プリティホリックでの楽しい時間
さて、ニコガーデンから早々に引き返したいろはは新装開店のプリティホリックへ。
しっかりと新商品の宣伝です。
早速リアルのCMでも流れていましたが、なかなか完成度が高そうで(CM効果かもしれませんが)、これは世間のお子様たちはさぞ欲しがるのではないでしょうか。
そしていろはのお化粧シーンへ。こういうのもお子様向けに「私もやりたい!」と思わせる描写ですね。
と、ここでいろはと仲良く談笑するかと思いきや、急に黙り込むまゆ。
化粧が終わった後に「集中力がすごかった」と褒めるいろはの言葉選びおよび感性に、根っからの優しさが溢れています。 それとは対照的に、黙り込んでしまったことを謝るまゆ。 両者の性格がうまく表現されていてよかったです。
こむぎは自分で化粧をさせてみたところ大失敗。いろはにタヌキだと言われてしまいました。そう、今回はタヌキ回です。
まゆの葛藤
いろはとこむぎが帰った後、一人になったまゆはいろいろと考えてしまいます。
いろはとこむぎと過ごすのが楽しい時間だったからこそ、そこに期待してしまったときに裏切られてしまうことを恐れてしまい、素直に楽しみと言えなさそうな。複雑な感情です。
どうやら過去の経験がベースとなっているようです。
いろははお店に来て、その一環として化粧をしてあげる流れになりました。 そこで楽しく会話をするのは自然なことです。
でもお店という場がなければ?もし学校に行ったら? あんなに友達の多そうないろはが、学校で自分にも話しかけてくれるでしょうか?
そういうことを考えてしまうと「いや、友達ってわけじゃないし…」と予防線を張って自分を守ってしまう。 すごくよくわかる感情です(私の勝手な想像です)。
まゆはこれをどう乗り越えていくのか。今後を見守っていきたいです。
ガルガルの浄化
さて、ガルガルをどうにか浄化しようとするワンダフルとフレンディ。 逃げるガルガルを見てフレンディが「怖がっているのではないか?」と気づきます。
新しい街に1人で来てとても不安なんじゃないか?と。自然とまゆの姿とも重なります。
そこで作戦を変え、ゆっくりと目線を合わせて近づくワンダフルとフレンディ。
ここではもう少しというところでガルガルは再度逃げ出してしまいますが、その後にトラックに轢かれそうになったガルガルをフレンディとワンダフルが華麗な連携プレーで助け出します。
これをきっかけに浄化されるガルガル。
単純に「ゆっくり近づく」という表面上の行動だけではなく「危険を冒してでも助ける」という、本当の心が表れた行動によりガルガルに気持ちが伝わるという、ここも脚本の(?)腕の良さが表れた素晴らしい展開でした。
ニコガーデンへ帰るタヌキ(伏線回収)
さて、浄化されたガルガルはやはりタヌキでした。そう、今回はタヌキ回なのです。
そして、何の説明も無く動物の集め方を会得しているフレンディ。
おもちゃ等の説明は物語の腰を折ってしまい説明くさくなってしまいがちという難しい問題がありますが、ここは潔くセリフによる説明は一切なしでした。 使っている行動ですべてを見せています。
たしかに、細かいことを言わなくても見せればわかりますね。今後もしばらく続けていくでしょうし。 ここも冗長で退屈にならないようなうまい工夫だと感じました。
浄化したタヌキはニコガーデンで家族に会えたようです。
って、冒頭に出てた意味深なタヌキやないかーい!
まさかここにまでこんなところにまで伏線を張ってくるとは…。
ダメ押しのメエメエ
そして、いろはとこむぎにはやっぱり話を聞いてもらえないメエメエ。そのまますぐに悟に電話かけて泣きつきます。
すぐに泣きつくメエメエも面白いですが、ここでちゃんとすぐに電話に出る悟もさすがです。もう結婚しろ(適当)
いろはからのプレゼント
"メエさと" のカップリングはひとまず置いといて。最後の重要なシーンです。
なんといろはが再びプリティホリック(というかまゆの家)を訪れ、お散歩バッグをプレゼントします。
「私とおそろいだよ」というところに若干の特別感を感じます。
しかし「どうして私に…」と驚くまゆには「アニマルタウンへようこそ!これからよろしくね、ってことで」と。あくまでまゆとゆきの2名に対し、アニマルタウンを代表するような表現です。
ここで安直に友達だから、などとは言いません。実際、今朝になってほぼ初めて話したばかりですしね。
この絶妙な距離感というか。まゆにとって、期待していいのか、あくまで社交辞令なのか、どちらともとれそうなラインです。
ここでいろはを見送るまゆは、驚きと戸惑いがありつつ、ちょっと期待を持ちながら、なんだか一歩進めそうな、そんな雰囲気を感じます。
ここも、1話の終わりということで将来への期待を込めつつ、でも何か完全には解決させずに持ち越させるという、良い具合の表現でした。
終始見守るゆき
最後のシーンもそうですが、今回の話においてゆきは常にまゆのそばで様子を見守っていました。
まゆのお姉さん、または保護者のような、優しい顔つきです。
まだゆきは喋りませんが、今後のまゆとの関わり合いがとても楽しみです。
余談ですが、犬っぽい絡みをするこむぎに明らかに嫌な顔をする猫っぽいゆきも面白かったですね。この2人(2匹)の今後の絡みも地味に楽しみです。
まとめ
ひたすら可愛いまゆ。というだけではなく、まゆの性格や過去のトラウマ、若干の心境の変化、プリティホリックの紹介、ゆきとの関係性、いろはとの関係構築など、まゆを中心とした様々な紹介や展開が巧みに詰め込まれていました。
さらにこむぎとゆきとの関係も描かれたり、メエメエと悟もちゃんと忘れないように出てきたり…これで1話かと思うくらいのボリュームでした(しかし詰め込み感が一切ない!)。
あまりメタなこと(?)は言いたくないですが、今回(まで)の脚本であり今年のシリーズ構成でもある成田良美氏の実力はやはり恐るべしです…。
今後のまゆの心の成長やいろはたちとの関係の変化がとても楽しみになる素晴らしい回でした。
その他
- 次回はもうまゆが変身か?と思っていたら、なんとここでいろはとこむぎの絆の回でした。ここでそうくるかー!たしかに、そろそろこまめに入れておいた方がいいか。ちょうどタクトの出番でもあるので、特別な回にピッタリなテーマですね。ああー早くもめちゃくちゃ楽しみです。