わんぷり第9話は「こむぎ、中学生だワン!」。なんとこむぎが学校に行くという話です。
ちなみに、あまり良いことは書かないので、ネガティブな感想が苦手な方はここで引き返してください。
総論
それにしても、ここまで酷い回は珍しいですね。見ているのがしんどいレベルでした。アバンでのテンポの悪さは感じましたが、本編に入ってもその通りで全体的に残念な回でした。あと気になったのが最後のいろはの唐突な説教。全体のストーリーと上手くマッチさせてほしかったところです。
ということで、以下ではこれらのポイントについて書きたいと思います。
アバンのグダグダ感
こむぎが学校に行けることになった。それはニコダイヤの不思議な力によるものである。これを言うためだけにどれだけ時間を使うんでしょうか。
逆に「なんでこむぎが学校に行くのか?」「なんでメエメエが?」という説明は一切ありません。
よくある流れかなと思うのは「こむぎが学校に行きたい」「それは難しいだろうという空気になる」「メエメエが来て学校に行けと言う」「えーなんでー!?」という感じでオープニング突入、そしてオープニング明けで「プリキュアならお勉強もしないといけないから」「細かい手続きはニコダイヤの力で済ませておきました」などとサラッと済ませればよいかと思います。どこにオープニングを挟むかはそんなに重要ではないですが。
細かい説明は省いて「そういう前提だから」でスタートするというのはよくある手法かと思います。ディズニー映画なんかも冒頭にギュギュッと説明を詰め込んで、さあ本編開始というパターンがよくあります。逆にそこで前提を必要な分説明しておくからこそ本編にすんなり入れるとも言えます。今回の話も、手続きはどうしたのかという気になる部分はなるべくサクっと済ませて、逆になぜ学校に?なぜメエメエが?という大事な部分もきちんと一言入れておく方が良かったのではないかなと思いました。
全体のストーリーと最後のメッセージのチグハグ感
学校が終わって帰る途中、いろはがこむぎに対して急に説教を始めました。
「学校は遊ぶところじゃなくて勉強するところ」
「授業中はずっと座って勉強しないといけない」
「もしテストの点数悪すぎたら学校にいられなくなるかも」
あまりに急で、母親に理不尽に怒られているときのような気分でした。せっかく楽しかったという気分に浸っていたのに。しかも「学校にいられなくなるかも」なんて子供を脅して言うことを聞かせるために嘘を付くという、親がよくやってしまいがちなやつですね。
まあ描き方は置いておいて、これを最後のシーンとして持ってくるなら全体をこのストーリーにした方がよかったのではないでしょうか。逆に全体を「学校が楽しかった」とするなら、最後にこんな水を差すようなことをせず楽しかったねで終わればよいと思います。それこそ子供の気持ちを汲んでくれないお節介でうるさい母親という感じでした。
次回は期待
次回はなんとまゆちゃん(またはユキ)がメイン、しかもまゆとユキとの出会いを描く過去話回のようです。
前回のまゆ回はあれだけ伏線を張ってきたまゆの初登校の回にも関わらず、まさかのほとんど掘り下げられない回でした。
こんな仕打ちを受けた大変可愛そうなまゆちゃん。次もユキとの思い出を描く、ここぞ!という回です。今度こそ良い話を期待したいところです。
。。。とはいえいろはも初変身回である2話、タクト登場回である5話ともにいまいち振るわなかったのですが。まゆちゃんはリベンジ成功を祈っています。
脚本:神林裕介
演出:ひろしまひでき
作画監督:上田由希子/赤田信人