わんだふるぷりきゅあ！第３話の感想。今回は悟くんにとうとう言っちゃう話。かなり上手く伏線を散りばめつつきれいに回収したり、キャラ説明や心情の描写などを上手く入れ込んでおり、全体的にかなりきれいにまとまっていて完成度が高いと思わせられる回でした。
悟といろはの心理描写
まずはいろはたちがメエメエから一通り説明を聞いて現実世界に帰ったところで悟に出会ういろはのシーン。前回同様ごまかそうとするが、やっぱりいろはの下手すぎるごまかしで、悟くんは余計に心配に。ここは前回からの引き続きで、いろはの罪悪感と悟の不安を改めて表現しますが、直後にはさらに、いろはと悟それぞれの一人語りでの心境の説明がありました。
前回・今回ともにしっかり描写していたので、ここで改めて言葉でシーンを入れるのは若干冗長な気もしてしまいましたが、プリキュア視聴者向けということならばこれくらいすべきなのかもしれませんね。
そして今回の盛り上がりポイント。「ダメでもなんでも、友達のピンチをほっとけない！」と、悟の目の前で変身するいろは。熱いですね。いろはの友達想いという設定がしっかり活きた、とても良いシーンでした。
そして忘れてはならないのが最後のニコガーデンでのシーンです。いろはに信頼されていないんじゃないかと心配していた悟が、改めていろはから「話すなら悟くんしかいない」と言われて安心できました。改めてちゃんと悟といろはの間のモヤモヤをすっきりと解消させる良いシーンでした。
話を聞いてくれる悟
オープニング明けのシーンにて、メエメエからニコガーデンの紹介が語られますが、ふと二人を見ると話を聞かずにグミ…じゃなくてニコの実を触っている。最初見たときは「このシーン必要なのか…？」と感じてしまいましたが、最後のシーンへの伏線ということで話を聞かない様子をより強調する目的だったようですね。
ガルガルを浄化した後にメエメエに悟をお披露目するシーンでは、もちろん怒るメエメエですが、悟のしっかりした説明で納得するとともに何より話を聞いてくれるという姿に感動。
冒頭の話を聞かないいろはとこむぎをしっかり描写したからこそのシーンですね。
またこのシーンにおいてさらに良いなと思ったポイントがありました。ここでは悟がかなり理路整然とメエメエを説得するシーンがありましたが、それだけでメエメエが納得するわけではなく、「話を聞いてくれたから」という理由があったのが「悟に一方的に言いくるめられた」というイメージにもならずとてもよかったなと思いました。うまい。
うさぎの足トントン
CM明けのシーンにて足をトントンする大福の姿にピンとくる悟くん。
これから現れるガルガルがウサギと気づくというシーンに向けた伏線ですね。気づき方もさり気ない。その後、悟にうまくガルガルの説明をし、そしてさきほどの伏線回収で悟はガルガルの元がウサギである可能性にたどり着く。ここの会話による展開も説明感無く良いですね。
まとめ
話を聞かないいろはとこむぎ、不安になるいろはと悟など、全体的にきちんとかつさりげなく伏線を張った上で後半で着実に回収というきれいにまとまった良い回でした。そして友達への熱い思いを語るいろはも素晴らしかった！やはり今年のシリーズは期待できそうです。
その他
- アバンでニコガーデンにテンションが上がるいろはとこむぎでしたが、なんだかすごくテンポが悪く感じました。全体としてはそんなことなかったので良かったですが、あれはなんだったんだろう…。
- ニコガーデンへ通じるゲートが鏡石に見えなくもないような…？どういう設定として繋がるのか楽しみです。
- こむぎが人間と犬それぞれ姿を変えるときはコンパクトで自由にできるんですね。これは便利。今後はさすがに毎回変身バンクは挟まないとは思いますが。
- そういえば、またガルガルを殴りませんでしたね。もしかして最近のプリキュアのトレンドだったりしますか…？プリキュア８年振りなのでそのあたりちょっとわからず。今後どうなっていくのか気になります。
- 動物のことなら悟くんということで、悟のすごさの紹介したシーンにおいて、いろはのお母さんが獣医というのもサラッと自然に入れ込むのがうまかった。
- 次はとうとう猫屋敷家の登場ですね！変身するか！？あまり無理に急いで変身してしまうのももったいないので、次々回くらいまでじっくりかけてやっていただきたいところ（個人的願望）。
- オープニングCDが3月発売とのこと。今から楽しみですね。
