らくだの感想ブログ

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わんだふるぷりきゅあ!第19話の感想:まゆの覚悟とユキとの仲直りが混ざってしまった

わんぷり第19話は「キュアリリアン、誕生!」。とうとうまゆがプリキュアになる回です。

まゆが覚悟を決めてプリキュアに変身する回でしたが、ユキとの喧嘩のことがあったりと、若干混乱させられる部分もありました。

全体のメッセージの整理

まずアバンではまゆが怖がりという表現が強くされていました。ただし今回は怖がりということ自体を取り上げたいわけではなく、そんなときにユキがそばにいてくれたということを表現するための布石でした。ここから、まゆの中でユキと一緒にいたい・守りたいという気持ちを再認識していきます。

Aパートでのまゆと母の会話では、まゆは一生懸命作ったものを人に上げてしまうくらい優しさを持っているという話がされました。その優しさがみんなの幸せをつむぐ力だと。お母さんは毎回良いこと言いますねー。

また、ガルガルが出現したときに真っ先に「ユキ!」と言って家を飛び出して行きます。まさに自分のことよりもユキを心配してしまう優しさが出ていますね。ガルガルを前にしたときもキュアニャミーを抱えて逃げていき、袋小路に追い詰められたときもユキを失うくらいなら…という覚悟まで見せます。

と、ここでとうとうまゆもプリキュアに変身しました。まゆの中で、今まではユキに守られていたけど自分もユキを守りたいという自分の思いに気づき覚悟を決めたわけですね。

ちょっと気になった点

強いて言えば、全体として複数の感情や状況が混ざって描写されていてわかりにくいと感じました。

今回の話の肝は「まゆはユキに守られてばかりだった(と思っている)が、これからはユキを守ってユキを笑顔で幸せにしたいとまゆが決意する」というところだと理解しました。ただ、話の中ではユキがいなくて寂しいとか喧嘩してしまって気まずいのをなんとかしたい、という状況が混ざって描写されていました。

例えば、まゆが変身したシーンは前者の自分も守りたいと決意するところが描かれていました。しかしガルガルを倒した後のシーンでは、ユキは「まゆのそばにいたい」という自身の思いをはっきりとまゆに伝え、まゆとユキの間の喧嘩が一件落着したという描写がされました。これは後者の仲直りしたという話に繋がります。特にユキが思いを伝えたという形であったため余計にまゆの回だったのがユキの回っぽくなってしまったという部分もあったと思います。似たような話でありつつ若干のズレがある気がしてしまいます。結局今回の問題ってなんなんだっけ?と微妙に気になってしまうポイントでした。

ユキの過保護はどうなった?

さらに、元々の喧嘩の原因はユキがまゆに過干渉な言動を取ることであったはずです。しかしそれについては解決しておらず、今回は一緒にいたいという思いを認め相手に伝えたということで一件落着感が出されました。ここもちょっとモヤっとするポイントです。

勝手な予想ですが、次回の合体技登場(?)にあわせて解決されるテーマとか、もうしばらく引っ張る内容なのかなとも思います。そういう意味では仕方ないかもしれません。

その他

  • キュアフレンディの「声を聞かせて」やキュアニャミーの「構ってあげる」を上手く本編に繋げていたのが、遊び心があって面白かったですね。
  • こむぎが匂いでガルガルを見つけられないところから「猿も木から落ちる」、からの「窮鼠猫を噛む」が伏線となって、ハムスターのガルガルによってキュアニャミーがピンチとなる、というとてもきれいな流れでした。