わんぷり第16話は「鏡石のふしぎ」。アニマルタウンに伝わる伝説が明かされプリキュアやガルガルの秘密が垣間見えそうな、本シリーズにおける重要な回でした。
鏡石の伝説
いろはのお父さんから明かされた鏡石にまつわる伝説はざっくりと以下のような話でした。
- 昔から人間と動物が仲良く暮らしていた
- ある動物が人間と話したいと願った
- 神様が光る石(鏡石)を与え、その動物は人間と話せるようになった
- 噂が広まり多くの動物が集まって、アニマルタウンができた
- 次第に人間と動物で争いが起きるようになった
- 悲しんだ神様は光る石をただの石に変えてしまった
こむぎとの関連
こむぎが話せるようになったのはこの伝説に似ているね、というコメントがありました。またこの話の前にも悟からプリキュアの変身は鏡石の言い伝え(自分が映ると願いが叶うというもの)と近いものがあると言っていました。まあ当たり前ですが、プリキュアの変身やこむぎの人間化は鏡石と密接に関わっていそうです。
ただ、なぜただの石になってしまった鏡石がこむぎの願いを叶えたのか?というところはまだわかりません。ニコガーデンを襲った存在やプリキュアとして任命された(?)ことと関連しているかもしれませんね。
敵組織との関連
ニコガーデンは何者かに襲われてボロボロになってしまい、ニコ様もどこかへ行ってしまいました。また過去の回(第七話)ではガルガルを人間に仕向けているような存在が登場したこともありました。
このときには人間を恨んでいるようなセリフがあり、鏡石の伝説であったように人間と対立した動物の存在が連想されます。
また、はっきりとセリフでは出てきませんでしたが、伝説の中で人間と話したいと願った動物は狼のような見た目をしていました。特に人間と仲が良かった狼がいたのかもしれません。
よく考えると、前述した7話の敵の黒幕のような影も、狼のような姿に見えなくもないような…?考えすぎでしょうか。
ともあれ、ここから以下のような流れが推測できます。
- 鏡石の伝説にある通り人間と動物が対立した
- 人間(と人間側の動物)はアニマルタウンに残り、対立した動物側は別の場所へ行った
- 動物側が何かをきっかけにニコガーデンやアニマルタウンを襲撃し始めた
- これに対抗するために人間側からプリキュアが選ばれた
細部は違うかもしれませんが、大枠は筋が通っていそうではないでしょうか。
敵は "動物" なのか?
そうすると、まず個人的に気になるのは「敵は動物なのか?」というところです。もし敵が動物だとすると、プリキュアシリーズでありながら引き続き敵を殴れないということになります(以下の考察の通り)。
これはちょっと残念です。あんなに強いキュアニャミーがいながら…そしてこんなにカッコいい戦闘シーンを描けるスタッフが揃っていながら…。
一応まだ、動物は操られているだけで別の黒幕がいるとか、後半は動物が変化したガルガルではなくて別の怪物が出てくる、なども考えられます。が、ここまでこの流れを引っ張った上でキュアニャミーの戦闘をあそこまで批判していることから、ちょっと望み薄な気もしてきました。ううむ。
神様はユニコーン?
伝説に出てきた鏡石を与えたという神様は、ユニコーンの姿をしていました。
ユ…ニコーン
ユ……ニコ……ーン
……ニコ?
考えすぎでしょうか。
その他
なんとクレヨンしんちゃんとのコラボ回でしたね。背景はよくわかっていないですが、久々にしんちゃん見てなんだかほっこりしました。さすがのしんちゃんもプリキュアだとおとなしいですね(笑)
久しぶりの蟹江さんでした。いっぱい喋ってましたね(だからなに)。健気に鏡石にお願いしたり、それを男子にバカにされながらも恥ずかしがることなく正直に話す蟹江さんの素直さが可愛いです。
まとめ
鏡石の伝説の話から本シリーズの背景や今後の展開を予想してみました。引き続き今後の展開が楽しみです。
脚本:成田 良美
演出:岩井 隆央
作画監督:青山 充
美術:徐 柱星
絵コンテ:頂 真司